【ニュース】タクシーによる飲食品の配送を全面解禁を考察する。
本日のニュースで、『タクシーによる飲食品配送を10月から解禁し制度化すると国交相が発表した。』と伝わりました。
これまでは新型コロナウイルス拡大にともなう特例として4月~9月末まで認めていたものですが、今後も利用が見込まれるため恒久化するとのことです。
今回の制度により事業者は飲食品に限って配送できるようになり、飲食品は原則タクシーのトランクに積むことになります。9月までの特例を活用している事業者は全国で1739社あるとのことですので、10月以降の制度化による影響は広くに及ぶと思われます。
この報道により、本日タクシー関連の銘柄は買いで反応しました。
タクシー会社では大和自動車交通(9082)、神奈川中央交通(9081)など、また配車システムを提供するFIG(4392)も上昇しました。
3社のチャートを見てみると以下の感じです。神奈川中央交通はいい感じに上がっていきそうな気がしますが、あとの2社は長い上ヒゲが気になりますね。



ただ、個人的には今後もこれらの銘柄が持続的に上昇していくかは見極めが必要だと思っています。
旅客しか運べなかったタクシーが飲食物を運べるようになることで、下がった稼働率の改善は見込めると思いますが、冷静に考えるとタクシーの車両代や人件費などを価格に転嫁した場合にビジネスが成り立つのかは微妙かと思っています。
一方でコロナによる在宅勤務の広がりや、ソーシャルディスタンスによって飲食宅配の需要拡大が継続していくことは間違いないと思いますので、その市場を誰が制するのか?というところが注目ポイントだと思います。
まず考えられるのは、Uber Eatsや出前館などのデリバリー系で、それ以外ではドローン配送などを目指す企業も出てくるのではないかと思っています。アメリカではAmazonやウォルマートが取り組んでいる分野ですので、日本ではどこが仕掛けてくるのか、今後要チェックしていきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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